肋骨日記

アイドル短歌まとめブログ

少年性の売買、或いは無限の星を鬻ぐこと

 関ジャニ∞短歌連作30首(今まで詠んだもの+α)
〈グループ2首、個人各4首〉


歓声をジャケットに織り込んで飛ぶ∞マークは翼にも似て
(《か》《ん》声を《じゃ》ケット《に》織り込んで飛ぶ《∞》マークは翼にも似て)



欲張りな言葉やり取りしてはまた君の憂鬱撃ち抜いて行く
(《よ》く張りな《こ》と葉《や》り取りしては《ま》た君の《ゆ》う鬱《う》ち抜いて行く)

衝動がブースターなら尚更にスピカより眩く光る歌
(《し》ょう動が《ぶ》ース《た》ーなら尚更《に》《す》ピカよりま《ば》ゆく光《る》歌)

「無敵やな、俺ら」上手へ駆けてゆく眼はいつだって少年のごと
(「《む》敵やな、俺《ら》」《か》《み》手へ駆けてゆく眼はいつだって《し》ょうね《ん》の《ご》と)

高まる躍動 マイクで空穿つ竜騎兵いざ、平穏を撃て
(高《ま》《る》《や》くどう 《ま》イクで空穿つ《りゅ》《う》騎兵 いざ、《へ》《い》穏を撃て)

安っぽい嘘泣きにさえ騙されて「しょうがないな」と歌うのが君
(《や》《す》っぽい嘘泣きにさえ《だ》まされて「《しょ》うがないな」と《う》《た》うのが君)

永劫にシリウスであれ君の手はどこまでも宙爪弾く両手
(永劫《に》《し》リウスであれ《き》みの手は《ど》こまでも宙(そら)爪弾く《りょ》《う》手)

大袈裟でくだらない話をしよう正しさより楽しさ多めで
(《お》《お》袈裟で《く》だ《ら》ない話をしよう《た》《だ》しさ《よ》り楽《し》さ多めで)



横顔にヤママユを視る少年の日の思い出を展翅している
(《よ》《こ》顔に《や》《ま》マ《ゆ》を視るしょ《う》年の日の思い出を展翅している)

少年の全部がそこに在るらしく歌が逃げ込んでく場所、すばる
(《し》ょう年の全《ぶ》がそこに在るらしくう《た》が《に》げ込んでく場所、《す》《ば》《る》)

「無駄やって」ポラリス探す少年に噛み付く十四、五年後の俺
(「《む》駄やって」ポ《ら》リス探す少年に《か》《み》付く十《し》、五ね《ん》《ご》の俺)

まだ光る夜景に染まりゆくヒューズ 少年の部屋の橙灯
(《ま》だ光《る》《や》景に染《ま》《り》ゆくヒ《ゅ》ーズ しょ《う》年の《へ》やのだ《い》だい灯)

優しげな嘘はスパイスだって言うスピカが溶けた少年の歌
(《や》さしげな嘘は《す》パイス《だ》って言うスピカが溶けた《し》《ょ》う年の《う》《た》)

西向きに軌道修正 星へ往く少年の背に両翼をみる
(《に》《し》向きに《き》《ど》う修正  星へ往く少年の背に《りょ》《う》翼をみる)

大盛りの空虚を平らげてはただ世迷言だけ少年は吐く
(《お》《お》盛りの《く》う虚を平《ら》げては《た》《だ》《よ》迷言だけ《し》ょう年は吐く)



喜んでかき集めてた安物の赤いビー玉夕暮れに消え
(《よ》ろ《こ》んでかき集めてた《や》す物の赤いビーだ《ま》《ゆ》《う》暮れに消え)

売り切れで渋々買った瓶ラムネ ビー玉に見る昴の欠片
(売り切れで《し》《ぶ》しぶ買っ《た》瓶ラムネ ビー玉《に》見る《す》《ば》《る》の欠片)

昔なら飾って見てた瓶底のビー玉は無く信号は赤
(《む》かしな《ら》《か》ざって《み》てた瓶底のビー玉は無く《し》《ん》《ご》うは赤)

惑う星にも似る安いビー玉を流星と嘘吐くのも平気
(《ま》どう星にも似《る》《や》すいビーだ《ま》を《り》《ゅ》《う》星と嘘吐くのも《へ》《い》気)

夕焼けに透かすビー玉初夏に似てクラックそっとなぞって歌う
(夕《や》けに透か《す》ビー《だ》ま《し》《ょ》夏に似てクラックそっとなぞって《う》《た》う)

西向きの窓に置き去ったビー玉、リコーダー、独楽、唱歌の楽譜
(《に》《し》向《き》のま《ど》に置き去ったビー玉、《り》コーダー、独楽、し《ょ》《う》歌の楽譜)

玩具箱奥底眠るクラックを付けたビー玉夜な夜な探し
(《お》もちゃ箱《お》《く》底眠るク《ら》ックを付け《た》ビー《だ》ま《よ》な夜な探《し》)



午前四時呼吸を止めてしまいたく夢にいた彼へ「うわ」とLINE
(午前《よ》時《こ》吸を《や》めてし《ま》いたく《ゆ》めにいた彼へ「《う》わ」とLINE)

知らぬ素振りでタクシーをやり過ごし西へと進むバスを見ている
(《し》らぬ素《ぶ》りで《た》クシーをやり過ごし《に》しへと《す》すむ《ば》スを見てい《る》)

「昔から変わらんなあ、君」と聞けば死んだ“なにか”誤魔化せたと笑む
(「《む》かしか《ら》《か》わらんなあ、き《み》」と聞けば《し》《ん》だ“なにか”《ご》まかせたと笑む)

間違いを悔やむループ線の上 雨は止まない、流露、「平気やで」
(《ま》違いを悔やむ《る》ープ線の上 雨は《や》《ま》ない、《りゅ》《う》露、「《へ》《い》気やで」)

柔らかな笑みで素顔を騙しては「しょうがない」すらまた躊躇って
(《や》わらかな笑みで《す》顔を《だ》ましては「《しょ》《う》がない」すらまた《た》めらって)

深夜二時 閉め切った窓 ギター音 憂鬱紡ぐ吾の領地にて
(深夜《に》時 《し》め《き》ったま《ど》 ギター音 憂鬱紡ぐ吾(あ)の《りょ》《う》地にて)

檻、幼さ、孤独、躊躇い、見栄、嘘携えてダンス、夜に憧憬
(《お》り、《お》さなさ、孤ど《く》、ため《ら》い、見栄、嘘《た》ずさえて《だ》ンス、《よ》るに《し》ょう憬)



「考えるな感じろ 今を」がむしゃらに∞ビートが鳴り響く夜
(「《か》《ん》がえるな感《じ》ろ 今を」がむし《ゃ》ら《に》《∞》ビートが鳴り響く夜)